連休中、隆化県七家鎮で友人が営んでいる温泉施設「沐雲舎」に一泊してきました。

七家鎮の幹線道路沿いにはにぎやかな温泉施設がいくつもありますが、私はむしろ、こちらの落ち着いた雰囲気のほうが好みです。
数千平方メートルの敷地に、庭、菜園、テント、温泉、バーベキュー場、バスケットコートまであり、ゆったりと配置されています。
一泊して、翌日には家に戻りました。

帰り道、寛広スーパー麗水店の前を通ったので、ついでに洗車をすることにしました。
そこで気づいたのが、ゴールド会員向けの特典がまた一つ増えていたことです。
会員用の洗車スペースが2台分になっていました。
これなら、ほとんど並ばずに済みます。

洗車を待ちながら、家族と簡単に計算してみました。
ゴールド会員の年会費は188元で、30元分が還元されるので、実質負担は158元。
洗車は週1回利用できます。
1年を52週として考えると、毎週使った場合、1回あたりは約3元です。
しかも、単に水で流すだけではありません。
所要時間は十数分ほどで、泡洗浄が2回、高圧洗浄、ワックス、送風乾燥まで含まれています。
設備、水道、電気、消耗品、メンテナンスまで考えれば、3元で原価を回収できるとは思えません。

もしこれが専門の洗車店なら、この価格では商売になりません。
洗車専門店は洗車そのもので利益を出す必要がありますし、できればワックスや研磨、車内清掃などの追加サービスにもつなげたいはずです。
主力サービスそのものが収益源でなければなりません。
でも、スーパーは少し事情が違います。
洗車は寛広の本業ではありません。
「週1回」という設定にした理由も分かりやすい。
会員に毎週一度、麗水旗艦店へ足を運んでもらうきっかけになるからです。

車を洗えば、人も店まで来る。
せっかくスーパーまで来たのなら、そのまま店内に入り、果物や野菜、牛乳、日用品などを買う可能性は高くなります。
食品や日用品を中心に扱う小売企業にとって、洗車そのものが黒字かどうかは、必ずしも一番重要なことではありません。
本業の周辺に便利さを加え、また来店したくなる理由をつくることのほうが、大きな価値を持ちます。
つまり、単体だけを見れば明らかに「赤字」に見えるサービスでも、小売全体の仕組みの中で見ると、計算はまったく違ってくるわけです。

ここで、消費者心理についても少し面白いことを思いました。
「年会費」という文字を見ただけで、
お金を払ってまで会員になるの? それならいいや。
と感じる人は少なくありません。
でも、別の計算をしてみると印象は変わります。
一般的な洗車なら、300元で10回分を購入して2回分が付くとして、1回あたり約25元。
一方、普段から寛広の麗水店を利用している人なら、ゴールド会員の洗車特典だけを見ても、実質1回あたり約3元になります。
一般的な洗車料金のおよそ10分の1です。
3元なら、今ではシェアサイクルに乗っても、それほど遠くまでは行けません。
もちろん、実際に使う人にとって価値がある、というのが前提です。

会員制度で一番もったいないのは、「元を取らなければ」と考えて、必要のない買い物までしてしまうことです。
でも、もともと食材を買う、スーパーに行く、車も洗う。
その三つが重なる人なら、こうした大手小売企業の会員特典は、少し丁寧に見てみる価値があります。
私は小売企業の中で仕事をしているので、このあたりは実感があります。
こうしたサービスの多くは、サービスそのもので利益を出すことだけを目的にしているわけではありません。
駐車場、洗車、会員イベント、ポイント、休憩スペースなど、考え方はだいたい同じです。
来店したときに「便利だ」「快適だ」「お得だ」と感じてもらい、また来てもらう。
企業は来店客と評判を得て、消費者は実際の便利さを得る。

双方にメリットがあるなら、それでいいのだと思います。
こういう会員特典なら、遠慮なく活用していい。
洗車を終えて家に戻り、車を地下駐車場に停めました。
数日は乗らないつもりだったので、洗ったばかりの車に使い捨ての透明カバーをかけておこうと思いました。
ところが、かけてすぐに様子がおかしくなりました。
長距離を走った直後でエンジンの熱がまだ残っていたうえ、洗車後の水分も残っていたため、透明カバーがみるみる膨らんでいったのです。
まるで車全体を巨大な透明の風船で包んだような状態でした。

数秒眺めて、すぐに外しました。
どうやら「保護」も、急ぎすぎると逆効果になるようです。
(笑)
